この記事を書いた人:石田
アメリカ在住2年目の大学生。机に向かって勉強するだけでは学ぶことのできない実用的で「生きた英語」を伝えていきたいです。
英語には多くのスラングが存在します。
そして、その多くは「Swear word」と言われる下品かつ無礼な表現です。
相手の気持ちを察したり、礼儀を重んじることが美徳とされる日本では考えられないことですが、カジュアルなコミュニケーションで成り立つアメリカ英語の会話では、この「Swear word」が頻出します。
ここでは、アメリカの映画でも頻出する下品なスラングを10語厳選して紹介していきます。
使うのは基本NGです!ただ、意味や使い方を知っておくことで、映画でもカジュアルなコミュニケーションにおいての理解は深まるはずです!
ぜひ、参考にしてください。
超頻出!下品だけど知っておくべきスラング厳選10
FUCK
「FUCK」は数多くのスラングを持つ英語の中でも、もっとも代表的なスラングだと言えます。
その汎用性が高く様々な場面で使われるうえ、社会的に浸透した言葉です。
しかし、その使用は長きに渡りタブーとされています。
そのため、今でも出版物でこの言葉が登場することは滅多になく、使われる際は「F-word」「f***」など婉曲した表現をされることが多いです。
この「FUCK」には色々な活用があり、言い方やフレーズによって意味が大きく変わるので使いこなすのがとても難しいですが、かなりカジュアルな英会話で多様されるのでしっかりと覚えておいた方が良いでしょう。
【実生活でのよくある使われ方】
Fuck ○○ !
What The Fuck!(なんてこった!)
I don’t give a fuck.(どうでもいい)
Shut the fuck up !(黙れ!)
“Fuck ○○ !”は、「Fuck you !」のように何かに対する怒りを表現します。
“What The Fuck!”は、苛立だった時や混乱した時、感嘆詞的に使います。
“I don’t give a fuck.”は、興味がない時や責任を完全に放棄した時に使います。
“Shut the fuck up !”は、怒りのこもった表現です。
Shit
「FUCK」に続き、とても有名なスラングの「Shit」。
この言葉も様々な場面、色々な意味で使われるものの「FUCK」が良い意味でも使われるのに対して「Shit」は基本、悪いイメージが付きまといます。
また汚いという印象が強いのである意味、「FUCK」よりも使用には、注意すべき言葉かもしれません。
【実生活でのよくある使われ方】
Holy shit!(まじかよ!)
and shit(まあ、そんな感じ)
“Holy shit!”は、驚きや衝撃を感嘆詞的に表現します。
“and shit”は、何か話していて文章の終わらせ方で困ったり、自分が何を話しているか分からなくなった際に文章の途中で「…and shit」と言って話を終わらせます。
Bitch
「Bitch」の原義はメス犬で転じて人(特に女性)を軽蔑する言葉となりました。
基本的に女性に対して使う際は喧嘩腰、理性を失っている、自己中心的、下品な女性に使う場合が多く、男性に対して使う場合は自分より格下とみなしている相手に使う場合が多いです。
「Bitch」は汚いと言うよりも、相手に失礼な面が大きいのでより怒りを買いやすい言葉となっています。
【実生活でのよくある使われ方】
Son of the bitch!
Bitch please (正気かよ)
“Son of the bitch!”は、かなり侮蔑的な悪口です。
日本語では例えようがないほど汚い言葉となっており「Bitch」を使った代表的なスラングと言えるでしょう。
“Bitch please”は、相手が信じられないことや馬鹿馬鹿しいことを言った際、聞き返すようにこの言葉を使います。
Damn
大きな心情の変化があった際にはどのような感情でも「Damn !」と言うことができます。
「天罰」や「地獄に落ちる」と言った宗教的な意味合いの含まれる言葉なので、使い方で大きくイメージが変わります。
【実生活でのよくある使われ方】
I’ll be damned ! (信じられない!)
Damn straight ! (その通り!)
「Damn」には「破滅させる」「呪う」など人智を超えた行為に関するニュアンスが含まれています。
“I’ll be damned ! “は、そんな現実的に起こり難い目に自分があってしまうのではないかと思うほどの驚きを表現しています。
“Damn straight ! “はとても強い肯定の表現です。怒っている時によく使われます。
Ass
「ass」はカジュアルな場面で、尻という意味で使われることが多いです。
しかし、とても下品なイメージがあるため、女性がこの言葉を発することは滅多になく、男性でも日常的に使う人はなかなかいません。
口喧嘩の中ではしばしば使われ、その威力は絶大です。
他人とのいざこざを避けたいのであればこの言葉は口にしないことが賢明でしょう。
【実生活でのよくある使われ方】
Kiss my ass
Kick ass(完膚なきまでに叩きのめす)
looks / smells / tastes like ass(醜い/臭い/まずい)
“Kiss my ass”は、悪口ですが、関わりを持ちたくないほど怒りを感じる相手に対して使うイメージを持ちます。
“looks / smells / tastes like ass”は、とてもひどい状態を表します。
Suck
基本的には「口で吸う」という意味を持つ「Suck」ですが、使い方次第でかなり下品なニュアンスを持ちます。
日常的にも使われますが、日本語の「しゃぶる」という言葉と同様に響きから少し性的な雰囲気を感じさせます。
【実生活でのよくある使われ方】
That sucks (ひどい)
Suck one dry(疲労困憊させる。お金などの資源を枯渇させる。口淫をする。)
“That sucks”は、価値の低いものや、好ましくないものに対するネガティブな表現です。
この言葉の使用は、カジュアルな場面で多く見られ、特別下品なニュアンスは含んでいません。
“Suck one dry”は、日常的な会話でも使われるフレーズですが、怒りなどのネガティブな感情が含まれます。
とても疲れてストレスが溜まっていたり、何かを浪費させられた時にイライラを込めて使います。
Dick
「Dick」は男性器の意ですが、中立的な言葉にわざと卑猥かつ不快なニュアンスを含ませて表現する際によく使われる言葉です。
また、侮辱する意味で他人を呼ぶ言葉としても使われます。
「Richard」という名前を持つ人への略称としても使われるのでその点には注意が必要です。
【実生活でのよくある使われ方】
Dick all(何もない。ほぼ何もない。)
Dickhead(馬鹿な人)
“Dick all”は、「Nothing」と同じように使うことができます。
“Dickhead”は、非常に失礼な悪口です。
Jesus
イエス・キリストの意ですが、この言葉は感嘆詞として単体で使われることが多いです。
注意するべきことは、一部のキリスト教徒にとって、このスラング自体が、キリストに対する冒涜として考えられていると言うことです。
【実生活でのよくある使われ方】
Come to Jesus moment (キリストが本当に救世主なのか考える時間)
他にもいくつか意味はありますが、最も代表的で多用されるのがこの意味です。
シチュエーションとしてはとても不幸な出来事にあった際、使います。
I had a “come to Jesus moment” when my brand new car was bumped.
「私の新車がぶつけられた時、私はキリストが本当に救世主なのか考えた。」
と言った使い方になります。日本語で言う「神も仏も無い」と似た使い方ができます。
Nigger
「Nigger」は黒人に対する非常に差別的かつ攻撃的な言葉となっておりその使用はタブーとされています。
そのため出版物などでは「N-word」として登場することが多いです。
黒人が黒人に対して使う場合もあり、その場合は親しみの込もった意味を持ちます。
Cunt
「Cunt」は女性器を原義とする言葉で、悪口として使われることが多いです。
下品なだけでなく、悪口としての威力が数多くのスラングを持つ英語の中でも最上級なので、気を許した友達であっても決して冗談で言ってはいけません。
さいごに:使用はくれぐれも注意!
下品だからこそ、誰も教えてくれないスラングを紹介してきました!
聞いたことがあるものも多かったと思いますが、その使い方についても解説していますので、どのようなニュアンスを持つか深く理解していただけたと思います。
普通の単語帳では、これらの言葉が学べないので、この記事を参考にしていただけると英語を実用する際やアメリカの映画、音楽の視聴の助けになると思います。
しかし、紹介したスラングは下品なものばかりです。
使うための知識ではなく、聞いたことを理解するための知識としていただければと思います。
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