英語の現在形をおさえる!「三単現のS」や進行形との違いも解説!

この記事を書いた人:Aya
英語・教育・音楽教育+英会話コーチのママライター。英語ネイティブの6歳児の育児中です。イギリス大学留学、IELTS7.5. 

英語の12の時制の中で、最も基本形である「現在形 (present tense)」。

日本語にも「〜です(だ・である)、します(する)」の形をとる、「現在形」と呼ばれる時制は存在しますが、英語では、さらに細かく「単純現在」「現在進行形」「現在完了形」「現在完了進行形」の4種類に区別して、異なる時間帯を表します。

今回は、現在形のうち、「単純現在」について、詳しく学習していきましょう。

基本的な作り方とともに、現在進行形とのニュアンスの違いについても解説していきます。この1ページだけで、現在形の基本はしっかり押さえて頂けます。

ぜひ、参考にしてください。

現在形の作り方

英語の動詞は、一般動詞とbe動詞の2種類に大別されます。

一般動詞:do,walk,talk,cook,goのような【動作】を表す動詞の総称
be動詞:現在形では、主語に応じてis/am/areのいずれかに変化し「(主語は)〜だ、〜である」という【状態】を示す動詞

一般動詞の現在形の作り方

まず、一般動詞の現在形の作り方を見ていきましょう。

一般動詞の現在形を作る上で押さえておかなければいけないこととして、「三単現のS」があります。

「三単現」とは、三人称を表す主語で、単数(一人)現在の略で、「三単現のS」とは、この3つの条件が重なった場合に、一般動詞に「S」を付けるという覚え方です。

一般動詞では、主語によって、原形のまま用いる場合【=辞書に載っている形】と、後ろに「3単元のS」がつく場合が決まっています。

I,You,We,They:原型のまま(例:You truly like to go for a walk.)
He,She,It:現在形の場合、Sを付ける(例:He likes to go for a walk.)

例)
1人称: I play badminton on Tuesdays.
1人称・複数: We play badminton on Tuesdays.
3人称・単数:He plays badminton on Tuesdays.
3人称・複数:They play badminton on Tuesdays.

主語がHeの時だけ、動詞の後ろにsが付いていますね。

3人称であっても、複数の意味であるTheyが主語の時は、原型のまま使います。

Itに置き換えられるものは3人称単数

主語が、He,She,It以外でも「3単元のS」になる場合があります。

以下の歌を見てみましょう。

“Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, Sunday, and Monday comes again!”

Mondayの後ろにcomeではなく、comesが続いています。

このように、主語となるものがItに置き換えられるものは、3人称単数であることも押さえておきましょう。

be動詞の現在形の作り方

be動詞の原型はbeですが、現在形では主語によって“is,am,are”に変化します。

主語が単数ならis、複数ならareと覚えておくと簡単です。

amは、I(自分のこと)について話す時のみ使われます。

I:am(例:I am happy to hear that.)
He,She,It:is(例:He is in high spirits.)
You,We,They:are(例:We are deeply grateful for all your help.)

現在形の否定文の作り方

ここからは、現在形の否定文の作り方を確認していきましょう。

一般動詞の否定文は、動詞の前に”do not”か”does not”をつける

一般動詞の否定文は、動詞の前に「do not」か「does not」を付けて作ります。短縮系は「don’t」「doesn’t」です。

主語がI,You,We,Theyの場合do not + 動詞の原型
主語がHe,She,Itの場合does not + 動詞の原型

例)※主語がI,You,We,Theyの場合
肯定文:I smoke cigars and a pipe.
否定文:I do not smoke cigars and a pipe.

例)※主語がHe,She,Itの場合
肯定文:He smokes cigars and pipe.
否定文:He does not smoke cigars and pipe.

注意する点として、主語がHe,She,Itの場合、肯定文では、三単現のSがつきますが、否定文では、原型に戻します。

be動詞の現在形の否定文は、be動詞の後にnotをつけるだけ

be動詞の現在形の否定文は、「主語 + is/am/are not 」で作ります。短縮形は「主語 + isn’t/aren’t」。

be動詞の後にnotを付けるだけです。

例)
肯定文:My daughter is 6.
否定文:My daughter is not 6.

現在形の疑問文の作り方

次に、疑問文の作り方を見ていきましょう。

一般動詞の疑問文は、DoかDoesを文頭に出す

一般動詞の現在形の疑問文は、「Do(Does)+主語+動詞の原形〜?」となります。

主語がI,You,We,Theyの場合do + 主語 + 動詞の原型
主語がHe,She,Itの場合does + 主語 + 動詞の原型

例)※主語がI,You,We,Theyの場合
肯定文:I smoke cigars and a pipe.
疑問文:Do you smoke?

例)※主語がHe,She,Itの場合
肯定文:He smokes cigars and pipe.
疑問文:Does he smoke?

be動詞の疑問文は、be動詞を文頭に出す

be動詞の疑問文は、「Is/Am/Are 主語 ~ ?」とIs/Am/Areを文頭に出します。

例)
肯定文:My daughter is 6.
疑問文:Is your daughter 6 years old?

疑問詞が入った疑問文の作り方

さいごに、What, When, Where, Who, Which, Howなど疑問詞が入った疑問文の作り方を説明します。

一般動詞の疑問詞が入った疑問文は、疑問文の語順のまま、文頭に疑問詞をおくだけ

形としては、「疑問詞 + do(does) + 主語 + 動詞の原形〜?」です。疑問文の語順のまま、文頭に疑問詞をおくだけです。

例)
What does your mum normally do at 5 o’clock in the evening?
Which do you like better, this one or that one?

be動詞の場合の疑問詞が入った疑問文も、疑問詞を文頭において、疑問文をそのままくっつけるだけ

be動詞の場合もは、「疑問詞 + is/am/are + 主語〜?」です。一般動詞と同じく、疑問詞を文頭において、疑問文をそのままの語順でくっつければ良いだけです。

例)
How are you?
What is it?

現在形の作り方の一覧整理

現在形の作り方

I,You,We,They:原型のまま(例:You truly like to go for a walk.)
He,She,It:現在形の場合、Sを付ける(例:He likes to go for a walk.)

I:am(例:I am happy to hear that.)
He,She,It:is(例:He is in high spirits.)
You,We,They:are(例:We are deeply grateful for all your help.)

現在形の否定文

※主語がI,You,We,Theyの場合
肯定文(一般動詞):I smoke cigars and a pipe.
否定文(一般動詞):I do not smoke cigars and a pipe.

※主語がHe,She,Itの場合
肯定文(一般動詞):He smokes cigars and pipe.
否定文(一般動詞):He does not smoke cigars and pipe.

肯定文(be動詞):My daughter is 6.
否定文(be動詞):My daughter is not 6.

現在形の疑問文

※主語がI,You,We,Theyの場合
肯定文(一般動詞):I smoke cigars and a pipe.
疑問文(一般動詞):Do you smoke?

※主語がHe,She,Itの場合
肯定文(一般動詞):He smokes cigars and pipe.
疑問文(一般動詞):Does he smoke?

肯定文(be動詞):My daughter is 6.
疑問文(be動詞):Is your daughter 6 years old?

疑問詞を含む現在形の疑問文

疑問詞を含む疑問文(一般動詞):
What does your mum normally do at 5 o’clock in the evening?
Which do you like better, this one or that one?

疑問詞を含む疑問文(be動詞):
How are you?
What is it?

 

Practice1

 

さっそく使う練習をしてみましょう。(     )に、適切な動詞をいれて、文章を完成させてみてください。

 

1) I (        ) an apple every morning.
(私は、毎朝リンゴをひとつ食べるようにしています。)

 

2) We (          ) to gym on Saturdays.
(私たちは、土曜日のたびにジムに通っています。)

 

3) My husband (          ) for a finance company.
(私の夫は、金融系の会社で働いています。)

 

4) John’s sister (          ) to jazz, as wells as pop and classical music.
(ジョンのお姉さんは、ポップやクラシックに、ジャズも聞くよ。)

 

5) Rachel and my daughter often (          ) together.
(レイチェルと私の娘は、よく一緒に遊んでいる。)

 

6) Her dog so much (          ) chewing this bone-shaped toy.
(彼女の犬は、この骨のおもちゃを噛むのがすごく好きなの。)

 

7) Peter (          ) my friend, Laura most weekends.
(ピーターは、私の友達のローラと、ほとんど毎週会っている。)

 

8) I (          ) in publishing.
(私は出版業界で働いています。)

 

9) Miranda (          ) French at a university in Osaka.
(ミランダは、大阪のある大学で、フランス語を教えています。)

 

10) It (          ) a lot in June here.
(ここでは、6月にたくさん雨が降るんですよ。)

 

では、それぞれの問題の答え合わせです。声に出して、何度か読んでみましょう。

1) I eat an apple every morning.
2) We go to gym on Saturdays.
3) My husband works for a finance company.
4) John’s sister listens to jazz, as wells as pop and classical music.
5) Rachel and my daughter often play together.
6) Her dog so much loves chewing this bone-shaped toy.
7) Peter sees my friend, Laura most weekends.
8) I work in publishing.
9) Miranda teaches French at a university in Osaka.
10) It rains a lot in June here.

 

Practice2

 

ここからは、否定文と疑問文の練習問題です。

 

1) (          ) you (          ) here?
(こちらにお住まいなのですか?)

 

2) What (          ) he major/read/study at uni?
(彼は、大学で何を専攻しているの?)

 

3) My sister-in-law (          ) not a pianist. She (          ) a violinist.
(私の義理の姉は、ピアニストではありません。バイオリニストです。)

 

4) (          ) Gareth and Alice good friends?
(ギャレスとアリスって、友達なの?)

 

5) What (          ) you think about this plan?
(この計画について、どう思う?)

 

答えは・・・

1) Do you live here?
2)  What does he major/read/study at uni?
3)  My sister-in-law is not a pianist. She is a violinist.
4) Are Gareth and Alice good friends?
5) What do you think about our plan?

現在形の持つ2つの意味と現在進行形との使い分け

これまでみてきた通り、現在形「単純現在」は「普遍の事実」「習慣的なことについて話す時」を表現する時に使われます。

普遍の事実は、一般常識的なことと理解しておけば大丈夫

「普遍の事実」を例にあげると、

The sun rises in the east.(日は東から昇る。)
Water boils at 100 degrees and freezes at 0 degrees.(水は100度で沸騰し、0度で凍る。)
The moon goes around the earth.(月は地球を回っています。)

のようなものです。

一般常識について話す時は現在形、と理解しておけば大丈夫です。

現在形(単純現在)と現在進行形の意味の違い

「習慣的なこと」とは、

I get up at 7 o’clock on weekdays.(私は平日に7時に起きます。)
He plays the piano marvelously.(彼はピアノをすばらしく演奏する。)
My mother does not drink coffee often. She prefers tea.(私の母はコーヒーをよく飲まない。 彼女はお茶を好む。)

のように普段どうしているか、という視点で時間をとらえます。

このように、現在形は、一度で終わる行動(その時たまたましていた行動ではなく)繰り返しのある「状態」としての感覚がベースになっています。

ですので、例えば、「今、ソファに座っている( I am sitting on a sofa)」等、今この話している時点でどうしているかという「行動」について話したい時は、現在進行形で表現し、現在形は使われないことに注意しましょう。

以下の例文を比較してみましょう。

My father cooks supper on Mondays and Wednesday.
My father is cooking supper (now).

最初の例文では、「月曜日と水曜日には、お父さんが夕食を作る係」だということがわかりますが、二つ目の例文では、「今お父さんが夕食を作っている最中である」という意味になります。

もうひとつ例をみてみましょう。

I do not eat beef. (=I am a vegetarian.)
I am not eating beef.

最初の例文では、「私は牛肉は食べません」ということで、おそらくベジタリアンだろうということが推察できます。

下の進行形を使った例文では、今違うものをたまたま食べているだけで、次の食事では牛肉を食べるかもしれませんし、ダイエット中で一時的に肉類を数日控えているといったような時に使われます。

習慣的なことについて話すときの単純現在と現在進行形の使い分け(上級編)

最後に、習慣的なことについて話す時の単純現在と現在進行形の使い分け上級編をご紹介します。ニュアンスの違いをおさえていきましょう。

「8時って何してるの?」という質問に答える時、単純現在を使うと、

8 o’clock? We normally watch TV.(8時?普段はテレビを見るよ=「テレビを見始める時間だよ」)

という意味になり、8時=スタート時間という情報が得られます。

一方、現在進行形を使って答えると、

8 o’clock? We’re normally watching TV.(8時?普段はテレビを見てる時間だな。)

と、7時半スタートなど、8時以前からの番組をテレビで見ている最中という意味になります。

もう一つ例を見てみましょう。

以下の会話では、友人同士の会話で、Aさんが5時に電話しようかと聞いています。

A: Shall I call you at five?
B: Couldn’t you phone me one hour earlier? I’m usually cooking tea for my children at that time.

この提案に対し、Bさんは、「その時間は、普段、子どもの夕食を作っている(最中の)時間だから、1時間早めてもらえるか」と聞いていますね。

普段の習慣的なことについて話してはいますが、ここでは、進行形が使われています。

この例からもわかる通り、単純現在は、永続的な時間感覚を持ち、進行形の臨時的・一時的な時間感覚を持ちます。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

現在形の作り方とともに、進行形とのニュアンスの違いを解説してきました。なんとなく、違いが理解できたでしょうか?

自分の習慣に置き換えて、いくつか文章を作り、口頭でなめらかに表現できるよう練習していきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です