英語の受動態の作り方は簡単!時制別の違いを一覧でわかりやすく紹介

この記事を書いた人:マツ
英語が得意なフリーのライター。TOEICのスコアは最高810点。わかりにくい文法も可能な限りわかりやすくお伝えします!

英語の受動態、英語の基本的な文法の一つです。

この記事では、英語の受動態の意味とその作り方について説明していきます。非常に重要な基礎文法です。しっかりマスターしましょう!

そもそも受動態とは?

受動態とは簡単に言うと、「〜される、された」などの受け身の文章のことを言います。

「彼はドアを開けた」という文章のように「〜は…した。」となる、普段見慣れた文章を能動態と言います。

一方で、ドアを主語にすると、「ドアは彼によって開けられた」と表現します。

このように「〜は…された。」という文章が、受動態です。

受動態は、特に、その物を文章において強調したい場合や主語がだれであるか不明な場合などに用いられることが多いです。

受動態の作り方

受動態の作り方は非常にシンプルですが、時制が変化する場合には時制にあわせる必要があります。

そこで、受動態の基本形を確認し、その上で、時制が違う場合の受動態について解説していきます。

受動態の基本形について

受動態の基本形は「主語(物)+be動詞+過去分詞+by行為をする人」となります。

基本的に、物などが主語になることが多いです。

先ほどの「ドアが開けられた」というのを例にすると、「The door(主語)+was(be動詞)+opened(過去分詞)+by him(行為をする人).」ということになります。

 

過去分詞とは?

過去分詞とは動詞の変化形の1つで、受動態の文章や完了形の文章を作る際に利用します。過去分詞の多くは「動詞の原型+ed」の形です。

例)
聞く:listen→listened
遊ぶ:play→played

過去分詞には、例外があり、原形“eat”が過去分詞では“eaten”、原形“cut”が過去分詞でも“cut”等、基本の「動詞の原型+ed」の形にならないものもあり、この場合は一つ一つ覚える必要があります。

少し大変ですが、その数は多くはないので一つ一つしっかり覚えましょう!

時制が違うときの受動態の作り方

受動態の基本形を押さえて頂いたところで、時制別の形を例を交えて紹介していきます。

現在形の受動態は「主語+am/are/is+過去分詞」

例)
I am influenced by him.(私は彼の影響を受ける)
You are influenced by him.(あなたは彼の影響を受ける)
He is woken up by his mother.(彼はお母さんに起こされる)

過去形の受動態は「主語+was/were+過去分詞」

例)
I was influenced by him.(私は彼の影響を受けた)
You were influenced by him.(あなたは彼の影響を受けた)

未来形の受動態は「主語+will be+過去分詞」

例)
You will be interested in cooking.(あなたは料理に興味を持つだろう)

現在進行形の受動態は「主語+am/are/is+being+過去分詞」

例)
You are being controlled by him.(あなたは彼にコントロールされている)

過去進行形の受動態は「主語+was/were+being+過去分詞」

例)
The book was being stored at the library.(その本は図書館で保管されていた)

未来進行形の受動態は「主語+will be+being+過去分詞」

例)
A party will be being held at this time next week.(来週の今頃は、パーティは開催されているだろう)

現在完了形の受動態は「主語+have/has been+過去分詞」

例)
The door has been opened by him.(ドアは彼に開けられてしまう)

過去完了形の受動態は「主語+had been+過去分詞」

例)
The door had been opened by him.(ドアは彼に開けられてしまった)

未来完了形の受動態は「主語+will have been+過去分詞」

例)
The door will have been opened by him.(ドアは彼に開けられてしまうだろう)

時制別受動態の形まとめ

時制によっては、意味としてはおかしな文章が出来上がってしまいますが、わかりやすく違いが理解できるよう「ドアが彼に開けられる」を例として受動態の形をまとめると、以下のようになります。

現 在 形:The door is opened by him.
過 去 形:The door was opened by him.
未 来 形:The door will be opened by him.
現在進行形:The door is being opened by him.
過去進行形:The door was being opened by him.
未来進行形:The door will be being opened by him.
現在完了形:The door has been opened by him.
過去完了形:The door had been opened by him.
未来完了形:The door will have been opened by him.

受動態の否定文の作り方

受動態の否定文の作り方は、基本的にbe動詞と過去分詞の間に否定の「not」を置くだけです。

つまり、「主語(物)+be動詞+not+過去分詞+by行為をする人」ということになります。

例)
通常の受動態:The door was opened by him.(ドアは彼によって開けられた)
否定の受動態:The door was not opened by him.(ドアは彼によって開けられなかった)

しかし、完了形の場合にはbeenが置かれるため、notの位置には注意が必要です。完了形の場合は、以下の位置に置く必要があります。

例)
通常の完了形の受動態:The door has been opened by him.
否定の完了形の受動態:The door has not been opened by him.

また、未来形の場合もbe動詞の前にnotを置きます。

例)
通常の未来形の受動態:The door will be opened by him.
否定の未来形の受動態:The door will not be opened by him.

時制別受動態の否定分の形まとめ

意味はおかしいですが、形を整理すると以下のようになります。

現 在 形:The door is not opened by him.
過 去 形:The door was not opened by him.
未 来 形:The door will not be opened by him.
現在進行形:The door is not being opened by him.
過去進行形:The door was not being opened by him.
未来進行形:The door will not be being opened by him.
現在完了形:The door has not been opened by him.
過去完了形:The door had not been opened by him.
未来完了形:The door will have not been opened by him.

受動態の疑問文の作り方

受動態の疑問文の基本形は「Be動詞+主語+過去分詞+by行為をした人+?」になります。

例)
通常の受動態:The door was opened by him.(ドアは彼に開けられた)
疑問形   :Was the door opened by him?(ドアは彼に開けられましたか)

疑問形についての答え方としては、
Yes it was.(はい、そうです)/No, it wasn’t.(いいえ、違います)となります。

時制別受動態の疑問分の形まとめ

意味はおかしいですが、形を整理すると以下のようになります。

現 在 形:Is the door opened by him?
過 去 形:Was the door opened by him?
未 来 形:Will the door be opened by him?
現在進行形:Is the door being opened by him?
過去進行形:Was the door being opened by him?
未来進行形:Will the door be being opened by him?
現在完了形:Has the door been opened by him?
過去完了形:Had the door been opened by him?
未来完了形:Will the door have been opened by him?

受動態を作る時に特に注意して欲しい3つのポイント(よくあるミス)

進行形の受動態のときにbeingを忘れない!

進行形の受動態の基本形は、「主語+am/are/is+being+過去分詞」です。

ここで注意しないといけないのは、beingを落としてしまう人が多いことです。

beingがなくても一応は受動態の文章になることから、忘れてしまう人がおおいのですが進行形を表現したい場合には忘れずにbeingを置くようにしましょう。

群動詞の場合には前置詞を落とさない!

群動詞とはput off(〜を延期する)、speak to(〜にはなしかける)のように動詞に前置詞がついて初めて動詞として機能する動詞のことを言います。

受動態の基本形は、「主語(物)+be動詞+過去分詞+by行為をする人」ですが、群動詞につく前置詞を落としてしまうミスも多いです。

例えば、「わたしは見知らぬ人に話しかけられた」は正しくは、”I was spoken to by a stranger.”ですが、”I was spoken by a stranger.”とtoを落としてしまう人が多いので注意しましょう。

助動詞の受動態ではbeを落とさない!

助動詞とは、must(〜しなければならない)should(〜すべきだ)等、動詞の働きを助けるものです。

助動詞の受動態の場合は、「主語+助動詞+be+過去分詞+by行為をする人」が基本形になりますが、beを落としてしまうミスも多いです。

例えば、「この文書は彼女が書いたものに違いない」は正しくは、”The document must be written by her.”ですが、beを落としてしまい”The document must written by her.”のように間違える人が多いです。

助動詞の後ろには動詞の原形しかこないので注意しましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

受動態をマスターすれば、人以外を主語にできますし、英語の表現も広がります。

基本形は「主語(物)+be動詞+過去分詞+by行為をする人」というシンプルな形です。

時制が変わると少し複雑になりますが、慣れてしまうと簡単です。ぜひ、しっかり読み込んでマスターしてください。

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