この記事を書いた人:ごりごり
旅行と英語が大好きなライターです。TOEICスコアは830点。
日本語の「失礼します。/失礼しました。」という表現は、非常に便利な表現で会話の中で頻繁に出てきます。
日本語での「失礼します。/失礼しました。」は謝罪のために使われるだけでなく、あいさつの一種として使われることもあり、いろんなニュアンスを含む表現のため、そのまま置き換えられる英語はありません。
今回は、日本語の「失礼します。/失礼しました。」について、それぞれのシチュエーション別に適切な英語表現を解説していきます。
場面別に分類して紹介していますので、適切な表現を身につけて頂けます。ぜひ参考にしてください。
謝罪する場合の「失礼しました」
「失礼しました」を使うシチュエーションの一つとしては、何かについて謝罪する場合があります。まずは、謝罪のシチュエーションに適切な英語表現から見ていきましょう。
I am sorry about the other day.
先日は失礼しました。
謝罪する場合は“I am sorry.” を使うことができます。
この表現は、「前の日に会う予定をしていたが、急な予定が入り別の日に予定を変更してもらった場合」等に利用できる表現です。
何か間違った発言、不適切な行動などをしてしまった場合などは、”I am sorry”の後を変えて、
“I am sorry for the mistake.”
等、アレンジして使うことができます。
Where are my manners.
これは失礼しました。
パーティーなどでは目上の人に対して先に自己紹介をすることが礼儀とされていますよね。そのような中で自己紹介が遅れてしまったとき、このフレーズを使うこともできます。
直訳すると「私のマナーはどこに。」という意味です。少し上級者向けの表現かもしれませんが、押さえておいて良い表現です。
入室する際の「失礼します」
次に、日本語でもよく使う、入室時の「失礼します」について見ていきましょう。
Excuse me, May I come in?
すみません、入室してもよろしいですか。
この場合の「失礼します」は、謝罪をしているのではなく、許可を求めるニュアンスで使われますね。
そのため、この場合一般的なフレーズは“May I come in?”です。
また、“may”の代わりに“can”や“could”を使うこともできますが、“may”を使った方がより丁寧な印象になります。
退室する際の「失礼します」
日本語では、入室だけではなく、退室時も「失礼します」を使いますね。退室時に適切な「失礼します」を見ていきましょう。
Thank you very much for your time.
お時間を頂き、ありがとうございました。
退室時の「失礼します」は、謝罪でも、許可を求める訳でもなく、あいさつ的に使われますね。
英語で表現するには、感謝の意を伝える表現が適切です。
It was my pleasure to seeing you.
お会いできて光栄でした。
この表現も感謝の意を伝える表現として、退出時に使える表現です。
電話での終話の「失礼します」
退室時の「失礼します」と似ている状況ですが、次は、電話での適切な表現です。
We appreciate your phone call.
お電話どうもありがとうございました。
退出の際の「失礼します」と同様に、英語では終話のあいさつとして感謝の意を述べることが一般的です。
“appreciate”には「(人の行為などを)ありがたく思う」、「感謝する」とういう意味があります。
もちろん先ほど紹介した“Thank you very much for your time.”も使うことができます。
また、これを少し変えて、
“Thank you for calling.”「お電話ありがとうございました。」
としても良いでしょう。
Have a nice day.
良い一日をお過ごしください。
電話に限らず終話のあいさつとして使える表現です。
これは、電話での「失礼します」にあたる言葉としてはもちろん、退出の際にあいさつとしても使うこともできます。もちろん、日常の会話の最後でも終話のあいさつとして使うことができます。
前を通る際の「失礼します」
誰かが座っている前を通る際、混み合っている場所を通る際にも「失礼します」は良く使われますね。この場合の英語表現を見ていきましょう。
Excuse me.
失礼します。
このようなシチュエーションで最も使われるフレーズは“Excuse me.”です。
海外旅行に行ったことがある人なら混み合っている道で“Excuse me.”というフレーズを使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
もちろん“Excuse me.”だけでも十分ですが、強調したい場合やより丁寧な印象を与えたい場合は
“Please Excuse me.”
としましょう。
Sorry for the inconvenience.
不便をかけて申し訳わりません。
また、同じようなシチュエーションで使える別フレーズとして“Sorry for the inconvenience.”があります。
“inconvenience”とは「不便」という意味です。
あなたが座っていて、その前を誰かが通るというシチュエーションをイメージしてみてください。誰かが前を通るために、あなたは足を引いてその人のためにスペースを空けなければなりません。
このような不便を謝罪する意味を込めて、使える表現です。
接待時に席を外すときの「失礼します」
接待の途中で緊急の電話が入ったため、少し席を外さなければならないとき、そんな時にも「失礼します」を使いますよね?次は、このような場面で適切な英語表現です。
Would you excuse me for a moment?
少々失礼してよろしいでしょうか。
このシチュエーションでの「失礼します」の持つ意味を考えると、「申し訳ありませんが、少しだけ席を外させていただきます。」というような意味を含んでいると考えることができます。
そもそも“Excuse”には「容赦する」「許す」という意味があり、“Would you excuse me for a moment.”で「少しの間だけ席を外すことをご容赦ください」という意味を伝えることができます。
また、シンプルに以下のように表現することもできます。
“Excuse me for a second.”「ちょっと失礼します。」
会話を遮る時の「失礼します」
会話の遮る発言はあまり良い行動とはされません。ただ、会話の途中で何かを伝えなければならない場合もありますので、そのような状況で使える「失礼します」を紹介します。
Sorry to interrupt.
お話の途中失礼します。
この「失礼します」には、「お話を遮って申し訳ありませんが」という謝罪の意が込められています。
そのため、英語でこのシチュエーションの「失礼します」を表現する場合には“Sorry.”を含んだ表現を使うと良いでしょう。
同じような表現として、以下のようにも表現できます。
“Sorry to bother you.”「邪魔をしてすみません。」
「失礼します/失礼しました」の場面別フレーズ一覧
ここまで紹介してきたフレーズを一覧でまとめて紹介します。
謝罪する場合の「失礼しました」
I am sorry about the other day.
先日は失礼しました。
Where are my manners.
これは失礼しました。
入室する際の「失礼します」
Excuse me, May I come in?
すみません、入室してもよろしいですか。
退室する際の「失礼します」
Thank you very much for your time.
お時間を頂き、ありがとうございました。
It was my pleasure to seeing you.
お会いできて光栄でした。
電話での終話の「失礼します」
We appreciate your phone call.
お電話どうもありがとうございました。
Have a nice day.
良い一日をお過ごしください。
前を通る際の「失礼します」
Excuse me.
失礼します。
Sorry for the inconvenience.
不便をかけて申し訳わりません。
接待時に席を外すときの「失礼します」
Would you excuse me for a moment?
少々失礼してよろしいでしょうか。
会話を遮る時の「失礼します」
Sorry to interrupt.
お話の途中失礼します。
さいごに
今回は、日本語の「失礼します/失礼しました」を、英語でどう表現すべきか場面別に紹介してきました。
日本語の「失礼します/失礼しました」は、謝罪の際、許可を求める際、お礼をする際、等幅広く利用されます。
場面別に、何を伝えたいかを考えることでおのずと適切な英語表現が見つかります。まずは、紹介した場面別表現を押さえつつ、アレンジしながら使ってください。
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