この記事を書いた人:Kyoko
外資系広告代理店の現役社員。さまざまな国籍の同僚やクライアントと働いている経験から、生きたビジネス英語をご紹介します。
ビジネス上では、相手がクライアントであれ、発注先の会社であれ、関係会社の人たちと円滑に仕事を進めるためには、「お礼」はとても大事ですよね。
また、外部関係者との間だけでなく、同僚、上司、部下に対しても、正しいポイントでお礼を伝えることは大切です。
しかし、相手がだれであるか、またシチュエーションによってメールでのお礼の伝え方は迷ってしまうことが多いと思います。
ここでは、メールでのお礼の方法を、相手やシチュエーション別に使える例文を紹介していきます。
重要なことは何に”Thank you”なのかを明確にすること
お礼メールを書く時、カジュアルなケースでもフォーマルなケースでもどちらにも言えることですが、一体何に感謝しているのか、ということを明らかにすると言うことが大事です。
日本語のメールで「今日はありがとうございました」という表現をよく見かけますが、英語で「Thank you for today」という表現は、ほぼ見かけません。
日本語でのメールで「ご返信ありがとうございます」「ご送付ありがとうございます」と、何に感謝しているのかを明確にするように、英語でもこの感覚は大事です。
曖昧で何に感謝しているのかわからない文章は避けるようにしましょう。
クライアント先に対してのお礼メール(フォーマル度の高い表現)
ここから、メール送信先を、クライアント、協力会社、同僚に分けて、お礼メールの例文を紹介していきます。
まずは、クライアントへのお礼メール。クライアントにプレゼンをした後のメールを想定し、書き出しの例文を紹介します。
We really appreciate your taking the time to be with us today.
It was very helpful to hear some insights and also great we exchanged a lot of ideas from both our perspective.
「今日はお時間をいただきまして誠にありがとうございます。また、たくさんのの見識やアイデアなど交換できましたこと大変参考になりました。」
ただ単にありがとうございました、と伝えるだけではなく「いろいろな情報が聞けてよかった」「意見交換ができ有益だった」などを付け加えると、よりメールが生き生きとしてきます。
On behalf of (The name of company), I would like to thank you for taking time of your busy schedule to meet with us.
The meeting was a pleasant and professional experience.
「会社を代表して、本日はお忙しい中貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。とても楽しくいい経験でした。」
お忙しい中時間をとってくださってありがとうございます、という相手を気遣う一文が入るのも効果的です。本当に、スケジュールを取るのが難しい相手との商談だった場合は、このような表現が適しています。
協力してくれた関係会社に対してのお礼メール
つづいて、協力してくれた関係会社へのお礼メールです。
納品までに時間が少なかったにも関わらず、大変な尽力をしてくれたスタッフ(この場合は社外の関係会社も含まれます)に対して感謝を伝えることを想定したメールの例文です。
I wanted to let you know how much I appreciated your help with the project.
I know how much time and effort you invested to not only get the project done prior to the deadline, but to ensure the client was satisfied with every step of the process.
「このプロジェクトに尽力くださった感謝を述べさせてください。期限までに仕上げて頂いただけではなく、プロセスのすべてにクライアントにご満足いただけるために尽くした時間と労力に感謝いたします。」
ただ単に”Thank you very much for your support.”というよりは、上記のような表現をすることでより感謝の気持ちが伝わります。
また、ピンポイントで誰か特定のスタッフを褒めたい、讃えたいときなどは、次のような表現が良いでしょう。
You are a valued member of our team, and I truly appreciate your contributions!
「本当にチームにとって貴重なメンバーです。ご尽力ありがとうございます。」
日本語ではここまで直接的に褒めることはないかもしれませんが、英語ではお互いのモチベーションをアップするために、比較的直接的な表現で感謝の気持ちを伝えることが多いです。
社内の同僚スタッフに対してのお礼メール(カジュアルな表現)
最後に、社内の同僚向けのお礼メールです。
同僚間の間では、簡潔にありがとうメールを送るのが無難です。
もちろん、多大な貢献をしてくれた同僚や部下に対して心からの感謝を伝えることは大切です。
しかし、欧米の文化ではメールではとにかく冗長な言い方を避ける(特にアメリカ)のが当たり前で、特に同僚の間では、ダラダラとメールを書く時間が無駄と思っている節があります。
感謝の気持ちを表現しつつも、簡潔な文章を心がけましょう。
Thank you for your help.「協力いただきありがとうございます。」
Thank you for your message.「メッセージありがとうございます。」
Thank you for the information.「情報ありがとうございます」
Thank you so much for your heads-up. 「お知らせありがとうございます」
依頼していた仕事を手伝ってくれたお礼の例文
依頼していた仕事を手伝ってくれた同僚へのお礼の例文です。
Thank you for your speedy and great work sending our requests.
It was very helpful and inspiring information for us.
「迅速かつ素晴らしいご回答ありがとうございます。とても有益で大変助かりました。」
このように、お礼メールを送る際、相手がしてくれた内容が自分にとってどう言うものだったか、どうゆう感激をもたらしてくれたかまで添えると、とても気持ちは伝わりやすくなります。
プロジェクトに対して貢献してくれたことへのお礼メールの例文
つづいて、プロジェクト終了後、その貢献に対して感謝の気持ちを伝えることを想定した例文です。
Thank you so much for all of your invaluable assistance with planning our proposal for the client.
「この度は、クライアントへの提案に大変貴重な援助をいただきまして、誠にありがとうございます」
“invaluable assistance”というのは貴重な援助ということで、プレゼンの準備、プロジェクトの進行など、その人がいてくれたからこそ成功したという時に使うとぴったりです。
祝ってもらった誕生日へのお礼メールの例文
外資系企業で働くと、お誕生日のサプライズをオフィスのメンバーが行うことがあるのですが、最後に、そんなシチュエーションを想定したお礼メールの例文を紹介します。
まずは、比較的にシンプルかつ暖かい気持ちが伝わるお礼の表現です。
Thank you very much for such a heartwarming celebration for my birthday.
I really realized I have wonderful team in my celebration day, and which make me so wonderful.
「わたしの誕生日に大変暖かいお祝いをいただいてありがとうございます。本当にすばらしいチームにいることを改めて気がつき、大変嬉しく思います。」
サプライズパーティーのお礼だけでなく、普段のビジネスの労をねぎらう目的で書くと、次のようなメッセージも良いでしょう。
I would like to sincerely thank you for the great birthday surprise.It is a real pleasure to work with each and every one of you.
Sometimes we are challenged by our business environment, the pressure and client’s expectations.
Only a strong team can win. Today, I realized that we are the team that can go through this adventure.
「お誕生日のサプライズ、本当にありがとうございます。日々、みなさんと仕事をすることがとても光栄です。時折、私たちはビジネスの環境や、クライアントの期待からのプレッシャーがあります。強いチームのみがそれを乗り越えられます。今日、わたしは私達こそがその強いチームであり、この道程を乗り越えられると確信しました。」
オフィス内ではビジネス以外のシーン(誕生日や出産、結婚祝いなど)でも色々なイベントがありお礼のメールを書くことがあります。
そのようなシチュエーションでも使える表現です。
さいごに
ビジネスでは様々な状況で、様々な相手に対して感謝のメールを送ることがあります。
相手の立場や自分の状況によって表現はもちろん変わりますし、その後の展開も様々です。
しかし、ある程度の定型文を覚えておけば、場面が変わっても柔軟に対応できます。
いくつか気に入った表現はストックしておき、場面に応じて、カスタマイズして使っていただければと思います。
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