この記事を書いた人:Kyoko
外資系広告代理店の現役社員。さまざまな国籍の同僚やクライアントと働いている経験から、生きたビジネス英語をご紹介します。
依頼するという行為は、自分ではなく相手に行動してもらうものです。
相手に動いてもらうので、相手に失礼のないよう気をつける必要がありますね。
ビジネスシーンでは、資料を送って欲しいなどの比較的小さなお願いから、自分を出世させて欲しいという大きなお願いまで、いろいろな状況で依頼をすることがあります。
ここでは、いつでも使える依頼の定型文を押さえていただきつつ、さまざまシーンでより生きた英語を使っていただけるよう、3つのシーンを想定した、依頼する際のメール例文を紹介します。
依頼表現「していただけますと幸いです。」3つの定型文
日本語で丁寧に依頼する際「していただけますと幸いです。」という表現を使いますが、この日本語のニュアンスに近い英語表現を3つ紹介します。
I would appreciate it if you could send me the slide by next week.
「来週までに送っていただけますと幸いです。」
It would be very helpful for us if you could check this by next Friday.
「来週の金曜日までにこれをチェックいただけますと助かります。」
I would like you to double-check the chart.
「この表の再確認をしていただけますと幸いです。」
依頼表現「していただくのは可能ですか?」6つの定型文
日本語でも、ストレートに「してください。」とするよりも、「していただくのは可能ですか?」と表現する方が、失礼のない丁寧な表現になりますよね?
この「していただくのは可能ですか?」のニュアンスに近い英語表現を6つ紹介します。
Would it be possible for you to send me the document you proposed us today?
「今日ご提案いただいた資料を送っていただくこと可能でしょうか?」
I wonder if I could ask you to look into that budget chart.
「予算表を確認していただくことはできませんでしょうか?」
Would you please upload the excel file?
「エクセルファイルをアップロードいただけますか?」
Could you please send the meeting memo to me via email?
「議事録をメールで送っていただけませんか?」
Could you possibly set the meeting with the brand Manager?
「ブランドマネージャーとの会議のセッティングをお願いできますでしょうか?」
Would you mind sending me your career plan via email?
「あなたのキャリアプランをメールで送っていただいてもいいでしょうか?」
Pleaseは使わなくてもいい?むしろ注意が必要!
依頼する定型文を紹介しましたが、ここで挙げた内容は、頻繁に使う機会があると思いますので、しっかりと押さえておくと良いと思います。
ところで、「お願い」に該当する表現として、日本人なら「Please」を連想する方も多いと思います。
Pleaseという表現ですが、実はこの言葉は少しきつく捉えられる時があり、実際にはあまり使われておりません。
特に、ビジネスシーンでは、” Please send me a document ”という表現は「(もし受け入れてくれるんなら)資料を送ってもらっていいですか?」といったニュアンスになり、決して「送っていただけますか」という丁寧な表現には聞こえないことが多いです。
意図的に使うことは稀にありますが(何回言ってもやってくれないとか、相手に強くお願いしたい時など)、Pleaseの使いすぎは注意が必要です。
シーン別依頼メールの3つの例文
さて、最後に、3つのシーンを想定し、実際に依頼する際のメール文を見ていきましょう。
アンケートのお願いを行う際の例文
アンケートに限らないですが、オフィス内の多くの人に同時に依頼することもシチュエーションとしては多いと思います。
ここでは、アンケートを社員の人にお願いするシーンを想定した例文を紹介します。
Hi team,
The attached questionnaire is one of 20 we are distributing to the creative staff in this company.
Would you be kind enough to respond to this brief survey?
Your answers will help us reconsider the improvement of office environment and tools you need to use.
We know you all are super busy but it would be great if you send back to us by EOD today.
「チームのみなさん
添付の20のアンケートは、この会社のクリエイティブスタッフに配布しているものです。
簡単なアンケートにご協力願えますでしょうか?
あなたのご意見はオフィス環境や必要なツールの再検討に役立ちます。皆さま大変多忙のことと存じますが、今日中にご返信いただけますと助かります。」
請求書の間違いを正してもらう際の例文
お金に関するメールをすることがビジネスでは多いですが、金額の間違いを確認してもらうよう要求することもあるでしょう。
ここでは先ほど多用注意とした”Please”を使うことで、やや相手にプレッシャーを与えています。
Our monthly Server bill has just arrived in the amount of 150,000yen, 30,000yen more than the usual charge of 120,000yen.
We have not requested additional services and do not find any explanation for this additional charge. I believe the added charge is an error.
If it is, simply please look into the price and resend us the correct bill.
「わたしたちの月のサーバーの請求書が15万円で届いたのですが、いつもの12万円から3万円も高いです。
我々は追加のサービスを要求してないのと、これについてなんの説明もありませんでした。おそらく間違いだと思います。
もしそうであれば料金を確認していただいて、正しい請求書を送り直してください。」
昇進の打診を行う際の例文
あまり日本では直接的に出世を嘆願することは少ないかもしれませんが、外資系では珍しいことではありません。以下はその依頼のメールのサンプルです。
Hello Ben,
Since I joined the global business development div. a year ago, our achievement has been increased quarterly.
I believe that I have proved myself a valuable addition to the team, and I would like to talk with you about being promoted to business director when John leaves the team next month.
I appreciate your consideration of this request.
「ハロー、ベン
一年前私がこのチームに来てから、我々は四半期ごとに売り上げが伸びています。
これは私がチームにとって価値を発揮したということになると思っております。そこで、来月ジョンがチームを去る際には私をビジネスディレクターに昇格していただけないかと思っておりお話できれば幸いです。
ご検討いただけますようよろしくお願いいたします。」
さいごに:シチュエーションに合わせて定型文をカスタマイズしよう
実はビジネスシーンではかなり多くのメールが「依頼」のメールです。そして、そのシーンは様々です。
相手を嫌な気分にさせない依頼の仕方、時には相手に早急に行動してもらわなくてはいけないハードな依頼の仕方、とにかく依頼のパターンはいろいろあります。
まずは、ここで紹介した、基本の定型文をマスターしつつ、状況に合わせて文章をカスタマイズして活用してください!
そうすることで、多くのバリエーションを持つことができます。
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